葬儀ブログ第4回 亡くなったらまずは何をした方がいいの?
こんにちは。40代前半のサラリーマンです。
父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、初心者向けにシリーズでお伝えします。
なるべく専門用語を使わないようにしようと思いましたが、流れの名称だけは専門用語になってしまうのでお許しください。
それでは亡くなったらまずは何をしたらよいのかご説明します。
葬儀会社を事前に決めた方がよい理由がよくわかると思います。
1.ご臨終とは
テレビドラマで「ご臨終です」とお医者さんが告げて泣きぐれるシーンをよく見たことがあると思いますが、死亡したことを意味します。
病院や施設で亡くなった場合は、すぐに葬儀会社を手配するようにお話があると思います。病院では病床数を確保する為にすぐに自宅や葬祭会館へ移動するように促すことになります。あらかじめ葬儀社を決めておく理由はここにあるのです。また次に話す「搬送」ですが、お医者さんの「死亡診断書」がないと基本的に行うことが出来ません。葬儀会社に「遠方にいるので会館に安置しておいてください」と電話で依頼することはできませんので、危篤の電話があった際には駆けつけられるようにしてください。基礎知識として覚えておきましょう。
私は県外に住んでいたため、父の最後をみとることが出来ませんでした。実家の母一人で病院に向かったわけですが、葬儀会社を事前に決めていたことでスムーズに連絡が出来ました。
また危篤連絡を受けたら、家族や親戚など故人から近しい人に連絡を入れましょう。なるべく最後のお別れに間に合えば後に残る後悔も軽減されるかもしれません。
2.搬送とは
搬送とはご遺体を安置場所まで移動することを意味します。搬送は、自家用車か葬儀社の寝台車いずれかを使い自宅または葬祭会館に搬送して安置します。といっても自家用車で搬送する方はほとんどおらず、葬儀会社の寝台車で移動するケースがほとんどです。
費用なども考えて極力自宅に安置する方が良いと思いいますが、「自宅が狭い」「安置する場所が見当たらない」「近所にあまり知られたくない」「マンションなので不可能だ」などの理由に該当する場合は葬祭会館に安置ということになります。葬祭会館に安置すると1泊3万円~6万円程度の安置料がかかる場合がありますので、可能であれば自宅に一度帰るのが良いでしょう。但しインターネットで集客している葬儀会社などは、逆に自宅に搬送したほうが高いプランになる場合もありますので。見積もり比較の際によく確認してみてください。
私の実家は一軒家で仏間もありましたので、迷わず自宅に安置することにしました。
遠方で亡くなった場合のご遺体搬送は、車両・航空・船舶を使う方法があります。
この場合は移動手段が決定するまで、移動することが出来ませんので葬儀会社に相談して、案内に従って手配するようにしましょう。
基本的に葬儀会社は24時間365日受付を行っておりますので、依頼する葬儀会社を決めておくことがここでも大切になってきます。
3.安置とは
死亡後24時間以内は火葬ができないため、その間ご遺体を自宅や葬祭会館などで保管することを安置といいます。「搬送」でだいぶ安置についても触れましたので、場所についてはそちらを参考にしてください。
安置が終わりましたら、「枕飾り」を設けてお焼香が出来る準備をします。
「枕飾り」とはお線香やローソク、お線香を立てる香炉、一輪挿しの花瓶等を意味します。既に自宅に仏壇がある場合などは、自宅にあると考えてよいでしょう。ただ初めての仏様の場合は何もありませんので、葬儀会社の人に準備してもらいましょう。葬儀会社によってはプラン内に含まれている場合もありますし、別途費用になる場合もあります。事前見積もりの料金体系を伺う際に確認してみましょう。
ご遺体を搬送してもらった後は、近親者へ安置場所の連絡を早めに行いましょう。
4.受付とは
安置後は、葬儀会社と簡単な打合せをして今後の流れについて聞くことになります。
その際に準備したほうよいことを記載します。
①故人の現住所
現住所とは、現在住民票がある住所です。
②故人の本籍地
本籍地とは、「戸籍を登録している場所」のことです。 戸籍は、出生から死亡するまで、その人の親族関係や身分関係を登録し、証明するためにあります。 つまり戸籍には、今住んでいる場所を登録するという性質がなく、引っ越しをしたからと言って、戸籍を登録している場所である本籍地を変更する必要はない、ということになります
③戸籍筆頭者
筆頭者とは、戸籍の一番はじめに記載されている方です。 たとえ既に亡くなっている方でも、生前に筆頭者であった場合は、変更ありません。 日本人同士の夫婦の場合、婚姻により氏を改めなかった方が、筆頭者になります。 日本人未婚の方の場合は、父または母、養父または養母、ご本人自身、が筆頭者である場合が多いです
④故人の生年月日
以上と喪主になる方の情報を聞かれる場合が多くあります。
また搬送した際にもうらことになる「死亡診断書」にサイン、捺印することになりますので、シャチハタではない印鑑を準備したほうがよいでしょう。「死亡診断書」の届け出は葬儀会社が代行してくれる場合が多いです。
5.枕経
「搬送」→「安置」→「受付」が終了したら、お寺さんがある場合は住職に連絡を入れて、亡くなってから初めに読んでいただくお経を「枕経」といいます。仏教以外の宗派でも葬儀を取り仕切ってくれる司式者(ししきしゃ)に連絡を入れましょう。
このあと親族、住職、葬儀会社と三者で葬儀の日程を決めることになります。
枕経には「御布施」や「お車代」が必要になる場合が多いです。
葬儀後まとめてお支払するケースもありますが、お寺さんに確認しても良いと思います。ちなみに地域やお寺さんによっても違いますが、枕経にかかる「御布施」の相場は2万円~3万円程度を目安に考えれば良いと思います。
この他飲食費や交通費、宿泊費、関係者への心づけ(葬儀の時にお世話になった方へ)など、急な出費がある場合ありますので10万円~30万円を目安にして手元に現金を用意していた方が安心です。
ちなみに私は30万円ほど母の口座からおろしてもらってました。
たぶん10万円くらいは現金で使ったと思います。
家族の中で会計係を決めておくと良いでしょう。私の場合は弟の嫁さんがやってくれました。
以上!それでは。