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葬儀ブログ第8回 葬儀の「香典返し」ってなに?何を選べばいいの?


こんにちは。40代前半のサラリーマンです。

父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、葬儀初心者向けにシリーズでお伝えします。

 

今回はお返しもの、いわゆる「香典返し」について説明して行きたいと思います。

 

1.香典返しとは

香典をいただいた方への返礼品を贈ることを「香典返し」と言います。葬儀当日に「即日返し」として品物をお返しする地域や、後日お返しする「後返し」を行う地域もありますので、地域の風習を確認しましょう。

 

即日返しとは

「即日返し」とは、名前のとおり葬儀当日にお香典と引き換えにお送りすることをいいます。香典の金額に関わらず品物を一律にお返しする地域と、頂いた金額をその場で確認して金額にあった品物をお返しする場合があります。葬儀を執り行う地域によって様々ですが、参列した方の常識に合わせて一般的な方法を選びましょう。

 

一律にお返しする地域の場合、1万円頂いても、5千円頂いても同じものをお返しすることになります。高額の香典をいただくいた場合には、四十九日の時期に改めて不足分をお返しするのが一般的となっています。香典額の半額程度の品物にあいさつ状を添えて贈るのがマナーです。喪主が直接届ける場合もありますが、遠方の方には宅配便などで届けるように手配しましょう。

 

頂いた金額をその場で確認する地域は、三千円用、五千円用、一万円用など複数の金額の香典返しを準備して、金額に合わせてお返しすることになります。

 

後返しとは

香典を頂いてもその場ではお返しをせずに、四十九日の時期に発送などでお贈りすることを「後返し」といいます。葬儀に参列された方、香典を頂いた方へ後からお送りすることになりますので、住所やお名前をわかるように受付をしましょう。後から調べるのは大変時間がかかることになります。頂いた金額に合わせてお返しものを選びましょう。

 

2.香典返しの金額の目安

「香典半返し」という言葉を聞いたことがあると思いますが、香典には不時の出費の相互扶助の意味があることから、必ずしも半返しする必要はありません。とはいっても実際には半額~1/3程度で選ぶ場合が多いでしょう。

家族葬の場合には身内の方より頂く場面が多くなりますので、あらかじめ半額以上の香典返しを用意する方もいますので、自分が執り行うことになる葬儀をある程度想定して予算も含めて香典返しを選びましょう。

香典は葬儀の中では、唯一収入となることになります。家族葬よりも一般葬の方が結果的に出費が少なくなる場合もあります。

 

3.香典返しは何を選べばよいのか

香典返しは不祝儀のお返しなので、消耗品など「使ってなくなる物」がよいとされています。香典返しの品物でよく選ばれているのが、「お茶」「湘苔」「タオル」 などの食品や日用品などが昔から使われている物になります。但し生活スタイルの変化によって贈るものにも変化があるようです。

「お茶」については以前は毎日急須に入れて飲む家庭が多かったですが、核家族化等により急須がない自宅も増えています。「湘苔」「タオル」なども結局使わずに台所やバスルームにいっぱいになってしまっていることはないでしょうか。(私の家もそんな感じです)

お茶を選ぶときにはティパックの物を選んだり、コーヒーやフリーズドライ、レトルト食品などを取扱っている葬儀会社やギフト業者も増えてきましたので、贈られる側になって品物を選びましょう。もちろん従来からあるものを選ぶことも否定するものではありません。その他最近では、カタログギフトを贈る方も増えています。カタログギフトは受け取った方が、自由に品物を選べるのが特徴ですが高額ではない半返しとして使用する場合などは、あまりほしいものが見当たらないカタログギフトもあるのではないでしょうか。私個人的には品物をお返しするほうがよいのではないかと思います。

 

香典返しは故人の関係や喪家として今後の付き合いを十分考慮して「お返し」をすることが大切です。 そして何より「気持ち」を伝えることが大切です。

 

「掛け紙」いわゆる熨斗については、地域性や宗派によっても違いがある為、葬儀会社やギフト会社にそのままお任せしても良いでしょう。

 

4.葬儀を終えてから

葬儀を終え、一段落したら「香典帳」「供物帳」を参考に「後返し」が必要な方々のリスト作成をします。 「名前」「郵便番号・住所」「電話番号」そして「香典額」を用紙にまとめましょう。発送が完了したらチェックし ておくと贈り忘れがなく便利です。ちらもあいさつ状を添えて贈る方が多いようです。

香典をいただいた方に、「忌が明けました」「その節はありがとうございました」 という感謝の気持ちを込めて、品物をお届けします。感謝の気持ちを伝えましょう。

葬儀ブログ第7回 葬儀費用の内訳は?


こんにちは。40代前半のサラリーマンです。

父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、葬儀初心者向けにシリーズでお伝えします。

 

葬儀費用は葬儀会社に支払う金額とお寺さんに支払う「お布施」を合計したものになります。金額については、葬儀の規模やお寺さんによって金額が様々ですので一概に相場はこのぐらいとは言いにくいもりでもあります。葬儀費用は大まかにわけて3つに分類されますのでその内訳についてお伝えしたいと思います。

 

1.葬儀運営費用

葬儀を進行していくにあたって必要となる金額です。葬儀を運営するにあたって必要となるということで、ここでは「葬儀運営費用」と呼ぶことにします。

「葬儀運営費用」は葬儀会社によって「○○プラン」「○○セット」等とセット料金として設定している葬儀会社が多くなっています。但し葬儀会社によって含まれる内容は様々ですので、見積もり比較をする際には単純にセット料金だけを比較するのではなく含まれている内容についても確認するようにしましょう。

 

「葬儀運営費用」の中身について大まかにではありますが、一般的な項目をご紹介します。

 

①会場使用料

葬儀会社の施設である葬祭会館や公営の施設等を利用する場合にかかる会場使用料金のことになります。お寺さんの本堂や自宅で行う場合については必要ない場合がほとんどですが、その分葬儀会社に会場の設営費用を支払う必要があります。使用日数や宿泊日数によっても料金が変わってきます。

 

②祭壇

葬儀の中心になる祭壇に生花を飾ります。セット料金に含まれている場合が多いため、祭壇の大きさをもとにして料金体系を分けている葬儀会社がおおいようです。故人様の好きだったお花を入れることが出来たり、故人様のイメージの色合いで作成することも可能なので事前にお伝えするようにしましょう。大きさ、デザイン、使用しているお花によって金額が変わってきます。

 

③棺

棺は遺体を納めるため箱です。火葬場ではお納めしないと火葬することは出来ません。5万円~50万円程度が相場で安価なものから高級棺まで、素材やデザインによって金額が変わってきます。セット料金に含まれている場合が多いですが、追加料金を支払うことで変更が可能な場合が多いです。棺は故人にとって最後のお部屋です。どうせ燃やすものだからということでセットに含まれる棺を選ぶ場合もありますし、最後だからしっかりとした棺に納めてお送りしたいとい考え方もあります。予算や考え方に合わせて後悔のないように選択しましょう。

 

④骨壺

骨壺は遺骨を納めるための容器です。陶製が基本ですが、有田焼や清水焼などの高級骨壺もあります。火葬した際に全てお骨を拾う地域と、一部だけを拾う地域がありますので大きさは様々です。またお墓によっても大きさが変わってきます。陶器を使用せず、木製の骨箱を使用する地域もありますので、地域の葬儀会社が準備するものの中から選びましょう。

 

⑤遺影写真

遺影写真は原本となる写真の背景や洋服などをデータ加工して作成します。葬儀社によって異なりますが四つ切サイズ(254×305mm)と手元におけるL版サイ(89×127mm)の二つを作成する場合が多いです。昔は白黒写真が一般的でしたが、現在はカラー写真が主流です。

 

⑥葬具・仏具、設備費用

葬儀を執り行う上で必要な、お線香や位牌などの仏具や、受付をする際のペンや記帳書類などを準備をします。宗派や地域・風習によって準備する物は異なってきます。葬儀会社が詳しく知っていますので準備をお願いしましょう。またお寺さんや自宅で葬儀をする際には、マイクやテントなどの設備を準備する必要があります。消耗品については購入、仏具や設備についてはレンタルすることになります。

 

⑦車両費用

病院から移動する「搬送費用」、安置している場所から葬儀式場に移動する「移動費用」、火葬場に向かう際の霊柩車、遺族・親族が乗るバス、住職の送迎ををする「送迎費用」のことをいいます。

 

⑧火葬場利用料金

火葬料金は、火葬場によって料金設定はさまざまです。区域内の方であれば無料に設定している自治体もあります。

 

⑨人件費、サービス料

式を運営する上で必要な接待や司会者などの人件費です。人件費をサービス料としてセット料金の5%~10%などと割合を設定している場合もあります。

 

2.返礼品、飲食接待費

お香典を頂いた方へ返礼品、法事に参加して頂いた方へ料理を用意します。

①返礼品

香典返し

香典を頂いた方へギフト商品をお返しします。金額の半分程度を目安にするのが一般的といわれています。地域によって受け取ってすぐにお返しをする「即返し」と後日郵送でお返しをする「後返し」に分かれます。私の地域は「即返し」になりましたので、参列者の人数を予想して葬儀会社にお願いしました。基本的に余ったら返品が出来ますので買い取りをすることはないでしょう。「後返し」は49日を目安にして郵送でお返しをします。

 

会葬礼品

会葬頂いた方へお返しをするギフトになります。500円~1,000円程度で準備します。但し地域によっても準備する地域としない地域がありますので、葬儀会社に確認しましょう。

 

お引き物

法事の料理と一緒に準備するギフトになります。3,000円~5,000円ぐらいが目安になります。食事の人数分ではなく、世帯後に準備するケースが多いのと思います。

 

②料理

通夜振る舞い

通夜に参列した方へ振る舞う料理になります。一人2,500円~3,000円程度を目安に準備するケースが多くなっています。参加する人数が不確定ですので、オードブルにする場合が多いですが、コロナウィルス対策として持ち帰り弁当を準備する方も増えています。

 

法要料理

葬儀の後に行われる法要に参加した方へ準備する料理になります。5,000円~10,000円程度が目安となるでしょう。葬儀会社が提携している仕出し屋さんが準備することになります。

 

3.寺院費用

寺院費用は地域やお寺さん等によっても基準がまちまちです。また住職の人数によっても変わってきますので、お寺さんなどに事前に確認するようにしましょう。私の場合は、住職2人で40万円程度でした。戒名代、塔婆代など別途請求となる場合がありますので、内訳も含めて確認するようにしましょう。

 

葬儀ブログ第6回 葬儀会社はどこにすればいいの?

こんにちは。40代前半のサラリーマンです。

父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、初心者向けにシリーズでお伝えします。

 

葬儀を事前に考えるときに、複数の葬儀会社から見積もりをとることをお勧めしています。見積もりの比較をしてみて、自分がしっくりくる葬儀会社に依頼するのが一番良いと思います。

私は2社に見積もり依頼をして、最終的に依頼する葬儀会社を決めました。価格もそうですが、葬儀会社の雰囲気や対応によって最終的に決めました。葬儀は決して安い買い物ではありませんので、納得できるように選んだ方がよいでしょう。

 

今回は葬儀会社の分類について説明します。
葬儀会社の分類は大きく分けて4つになります。

 

 

1.冠婚葬祭互助会

一定の掛け金を支払うことで会員となり、冠婚葬祭の際に割引などのサービスを受けることが出来る会社を「冠婚葬祭互助会」といいます。3,000円×24回といった月々の掛け金を支払うことになり、葬儀の積み立てを行う感覚だと思います。掛け金を葬儀の時に使用して、持出金額を少なくすることになります。但し掛金だけで葬儀の全費用がまかなえるわけではないので、どこまでできるのか確認しておくことをお勧めします。

 

2.葬祭専門業者

積み立てを行わない葬儀会社を葬儀専門業者と呼びます。葬儀を専門に行っており、自社で複数葬祭会館を所有している葬儀会社から、葬祭会館を持たずにお寺や貸会場などで葬儀を執り行ったりしている葬祭業者があったりと営業形態は様々です。

掛け金を積み立てる会員制度を持っている葬儀会社は多くありませんが、独自の会員制度を持っている場合が多く、事前入会することで会員割引を受けることが出来ます。会員になる為には入会金が必要になる場合があります。

 

3. JA・生協などの協同組合

JA・生協などの共同組合が、組合会員向けサービスの一環として葬祭事業を行っている場合があります。組合に加入していることで割引を受けることが出来ます。

自社で葬祭会館を保有して独立している協同組合もあれば、葬祭専門業者と提携をしてサービスを展開している場合もあります。

協同組合以外にも百貨店など、福利厚生や会員向けサービスとして葬祭事業を行っている場合があります。広報誌などをチェックしてみてましょう。

 

4.葬儀仲介サービス業者(インターネット集客)

提携葬儀社・葬儀屋を紹介するサービスを行っている業者です。インターネットなどで集客を行い、全国の提携葬儀会社を紹介しています。自社で葬祭会館を保有してサービスを実施することはほとんどありません。成約のタイミングで紹介先の葬儀社・葬儀屋から仲介手数料を受け取る仕組みをとっています。

「小さなお葬式」「よりそうお葬式」「イオンのお葬式」などブランド力がある場合が多いので、インターネット検索でも広告が上位に表示されるケースが多く全国一律のサービスを提供しています。全国一律が故に地域・個別の事情への細かい対応が難しい場合がありますが、価格についてはリーズナブルになっています。

 

5.私が選んだ葬儀会社

私は「1.冠婚葬祭互助会」「2.葬祭専門業者」「4.葬儀仲介サービス業者(インターネット集客)」に事前相談をして見積もりをとることにしました。

「3. JA・生協などの協同組合」は組合員である必要がありますが、私の家庭では属していなかったことで選択肢からは外しました。

 

最終的に選んだのは「2.葬祭専門業者」でした。

選んだ理由は

①ど田舎で一般葬を選択したため、地域の風習に詳しい業者がよいと思った

②葬儀料金が積み上げ方式で、見積もり比較をしていた私にとっては明確でわかりやすかった

③積み立てをしていなかった為、会員に入会することでサービスを受けられる業者を選択した

④参列者が50名~80名ぐらいの予測に対して、ぴったりの規模の式場があった
⑤会員の囲い込みの為の営業がそれほどしつこくなく、私にはあっていた

⑥「4.葬儀仲介サービス業者(インターネット集客)」価格的に注目していたが、ど田舎の為選択できる提携葬儀会社が1社しかなかった。提携先の会社がいまいちだと思った。

 

地域や自分の置かれている状況によって、選択する葬儀会社は変わってきます。事前相談を複数行った上で、しっくりくる葬儀会社を選択したほうが間違いないでしょう。

 

以上!それでは。

 

 

葬儀ブログ第5回 葬儀の流れはどうなるの?

こんにちは。40代前半のサラリーマンです。

父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、初心者向けにシリーズでお伝えします。

 

葬儀ブログ④で以下の流れについてお伝えいしました。

①病院で亡くなる→②葬儀社に連絡する→③安置するという流れで、自宅に安置したわけですが、今回は葬儀の打合せをして実際に葬儀を終えるまでの流れを説明したいと思います。

1.葬儀の打合せ

葬儀会社と通夜・葬儀を打合せと見積もりを作成してもらいます。葬儀は儀式を行うとどうしてもお金が大きくかかってしまいます。急にご逝去された場合は準備をすることは出来ませんが、余命宣告を受けたのであれば事前に葬儀会社に相談をして見積もり金額がどのようになるか知っておきましょう。

 

私の場合は一般葬で100名ぐらいの参列を予測していましたが、120万円ぐらいの金額でした。突然120万円を支払わないと葬儀出来ないと言われると・・・・、結構大変ですよね。

 

この打合せでは、葬儀規模の大きさや必要な商品を選ぶことになります。
またこの後の流れについてアドバイスをしてもらうことになります。

 

2.納棺(のうかん)

故人様の髭剃りや化粧を行い、仏衣(ぶつい)に着替えを行います。着替えが終わったら棺に納めます。

また納棺の前に、ぬるま湯で故人を拭き清めることを「湯灌」といいます。

最近では「故人様を生前の姿により近づける技術」として「エンバーミング」を行うケースがあります。エンバーミングとは、ご遺体の保存・防腐・殺菌・修復を目的ご遺体に対する特殊な処置のことを指します。

 

「湯灌」や「エンバーミング」は納棺のオプションとなることが多く、別途料金になる場合があります。直接お体にしてあげられることは最後になりますので、後悔が残らないようにしましょう。

 

3.通夜

①遺族・親族一同着席

②参列者着席

③僧侶着座

④読経→焼香

⑤喪主挨拶

⑥通夜振る舞い

 

上記が仏式の葬儀の一般的な流れです。

儀式については葬儀会社の司会者が案内してくれますので、流れに従っていけば良いということになります。喪主挨拶については一般的な文面については、葬儀会社で用意しておりますので、暗記をしなくても読み上げる形で良いと思います。

私の場合は、「喪主挨拶だけは立派にやってほしい」と母からの強い要望がありましたので、父とのエピソードを多少付け加えて挨拶させて頂きました。あとからではありますが、「長男の挨拶立派だったね」と母が言われることが多いらしく、事前に練習しておいてよかったなぁと思いました。

 

⑥の通夜振る舞いは、親族や親しい方を中心に食事を行います。コロナウィルスが蔓延してからは、お持ち帰りのお弁当を用意するケースも増えています。コロナだからといって何かを省略してしまうのは、後々後悔することにもなりかねませんので形は変わっても準備することをお勧めします。

 

4.出棺、火葬・お骨上げ

遺族や親しい方が故人様と最後のお別れをして火葬場に向かいます。顔を見ることが出来る最後の場面になりますので、どうしても涙がこみ上げてくるものです。生前愛用していた品物などをお棺に納めてもよいでしょう。但し環境配慮の観点からも、火葬場によって制限される場合がありますので係員の指示に従ってお納めするようにしましょう。私は孫からの手紙と、晩年好んで着ていた洋服を最後にお納めしました。

火葬後は係員の指示に従い近親者がお骨を拾い、骨箱にお納めします。

 

5.葬儀(告別式)

①遺族・親族一同着席

②参列者着席

③僧侶着座

④読経

⑤弔辞・弔電

⑥焼香

⑦喪主挨拶

 

通夜とほぼ同じように儀式は進行しますが、⑤に弔辞・弔電の紹介があります。順番や読み上げる件数など、司会者と事前に打合せをしましょう。私の場合はこの後に、孫から手紙を読んでもらい、最後のお別れをしてもらいました。

 

5.繰り上げ法要、会食

葬儀に引き続き、ご遺族や近親者が集まり繰り上げの法要を行います。その後お世話になった方に対してお料理で精進落としをして労を労いましょう。

 

6.自宅の後飾り

自宅に帰って遺骨を安置して後飾り祭壇の設置をします。後飾り祭壇とは四十九日(忌明け)まで設置する祭壇で、四十九日法要が終わるまで飾る祭壇の事です。葬儀会社が準備するケースが多いですが、自宅が狭いなどの場合については小さなテーブルで代用しても良いでしょう。

 

以上!それでは。

葬儀ブログ第4回 亡くなったらまずは何をした方がいいの?

こんにちは。40代前半のサラリーマンです。

父が余命宣告を受けてから「長男だから!」ということで、喪主を務めることになった私の体験談をもとに葬儀の事について、初心者向けにシリーズでお伝えします。

 

なるべく専門用語を使わないようにしようと思いましたが、流れの名称だけは専門用語になってしまうのでお許しください。

 

それでは亡くなったらまずは何をしたらよいのかご説明します。

葬儀会社を事前に決めた方がよい理由がよくわかると思います。

 

 

 

1.ご臨終とは

テレビドラマで「ご臨終です」とお医者さんが告げて泣きぐれるシーンをよく見たことがあると思いますが、死亡したことを意味します。

病院や施設で亡くなった場合は、すぐに葬儀会社を手配するようにお話があると思います。病院では病床数を確保する為にすぐに自宅や葬祭会館へ移動するように促すことになります。あらかじめ葬儀社を決めておく理由はここにあるのです。また次に話す「搬送」ですが、お医者さんの「死亡診断書」がないと基本的に行うことが出来ません。葬儀会社に「遠方にいるので会館に安置しておいてください」と電話で依頼することはできませんので、危篤の電話があった際には駆けつけられるようにしてください。基礎知識として覚えておきましょう。

 

私は県外に住んでいたため、父の最後をみとることが出来ませんでした。実家の母一人で病院に向かったわけですが、葬儀会社を事前に決めていたことでスムーズに連絡が出来ました。

 

また危篤連絡を受けたら、家族や親戚など故人から近しい人に連絡を入れましょう。なるべく最後のお別れに間に合えば後に残る後悔も軽減されるかもしれません。

 

2.搬送とは

搬送とはご遺体を安置場所まで移動することを意味します。搬送は、自家用車か葬儀社の寝台車いずれかを使い自宅または葬祭会館に搬送して安置します。といっても自家用車で搬送する方はほとんどおらず、葬儀会社の寝台車で移動するケースがほとんどです。

費用なども考えて極力自宅に安置する方が良いと思いいますが、「自宅が狭い」「安置する場所が見当たらない」「近所にあまり知られたくない」「マンションなので不可能だ」などの理由に該当する場合は葬祭会館に安置ということになります。葬祭会館に安置すると1泊3万円~6万円程度の安置料がかかる場合がありますので、可能であれば自宅に一度帰るのが良いでしょう。但しインターネットで集客している葬儀会社などは、逆に自宅に搬送したほうが高いプランになる場合もありますので。見積もり比較の際によく確認してみてください。

 

私の実家は一軒家で仏間もありましたので、迷わず自宅に安置することにしました。

 

遠方で亡くなった場合のご遺体搬送は、車両・航空・船舶を使う方法があります。 
この場合は移動手段が決定するまで、移動することが出来ませんので葬儀会社に相談して、案内に従って手配するようにしましょう。

 

基本的に葬儀会社は24時間365日受付を行っておりますので、依頼する葬儀会社を決めておくことがここでも大切になってきます。

 

3.安置とは

死亡後24時間以内は火葬ができないため、その間ご遺体を自宅や葬祭会館などで保管することを安置といいます。「搬送」でだいぶ安置についても触れましたので、場所についてはそちらを参考にしてください。

 

安置が終わりましたら、「枕飾り」を設けてお焼香が出来る準備をします。
「枕飾り」とはお線香やローソク、お線香を立てる香炉、一輪挿しの花瓶等を意味します。既に自宅に仏壇がある場合などは、自宅にあると考えてよいでしょう。ただ初めての仏様の場合は何もありませんので、葬儀会社の人に準備してもらいましょう。葬儀会社によってはプラン内に含まれている場合もありますし、別途費用になる場合もあります。事前見積もりの料金体系を伺う際に確認してみましょう。

 

ご遺体を搬送してもらった後は、近親者へ安置場所の連絡を早めに行いましょう。

 

4.受付とは

安置後は、葬儀会社と簡単な打合せをして今後の流れについて聞くことになります。

その際に準備したほうよいことを記載します。

 

①故人の現住所

現住所とは、現在住民票がある住所です。

②故人の本籍地

本籍地とは、「戸籍を登録している場所」のことです。 戸籍は、出生から死亡するまで、その人の親族関係や身分関係を登録し、証明するためにあります。 つまり戸籍には、今住んでいる場所を登録するという性質がなく、引っ越しをしたからと言って、戸籍を登録している場所である本籍地を変更する必要はない、ということになります

③戸籍筆頭者

筆頭者とは、戸籍の一番はじめに記載されている方です。 たとえ既に亡くなっている方でも、生前に筆頭者であった場合は、変更ありません。 日本人同士の夫婦の場合、婚姻により氏を改めなかった方が、筆頭者になります。 日本人未婚の方の場合は、父または母、養父または養母、ご本人自身、が筆頭者である場合が多いです

④故人の生年月日

 

以上と喪主になる方の情報を聞かれる場合が多くあります。

また搬送した際にもうらことになる「死亡診断書」にサイン、捺印することになりますので、シャチハタではない印鑑を準備したほうがよいでしょう。「死亡診断書」の届け出は葬儀会社が代行してくれる場合が多いです。

 

5.枕経

「搬送」→「安置」→「受付」が終了したら、お寺さんがある場合は住職に連絡を入れて、亡くなってから初めに読んでいただくお経を「枕経」といいます。仏教以外の宗派でも葬儀を取り仕切ってくれる司式者(ししきしゃ)に連絡を入れましょう。

 

このあと親族、住職、葬儀会社と三者で葬儀の日程を決めることになります。

 

枕経には「御布施」や「お車代」が必要になる場合が多いです。

葬儀後まとめてお支払するケースもありますが、お寺さんに確認しても良いと思います。ちなみに地域やお寺さんによっても違いますが、枕経にかかる「御布施」の相場は2万円~3万円程度を目安に考えれば良いと思います。

 

この他飲食費や交通費、宿泊費、関係者への心づけ(葬儀の時にお世話になった方へ)など、急な出費がある場合ありますので10万円~30万円を目安にして手元に現金を用意していた方が安心です。

 

ちなみに私は30万円ほど母の口座からおろしてもらってました。

たぶん10万円くらいは現金で使ったと思います。

家族の中で会計係を決めておくと良いでしょう。私の場合は弟の嫁さんがやってくれました。

 

以上!それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

葬儀ブログ第3回 私が選択した葬儀とは、家族葬?一般葬?


こんにちは。40代前半サラリーマンです。

父の余命宣告後、「長男だから!」と理由で喪主になることが決定しました。
葬儀を終えるまでの体験談をシリーズ形式でブログにしています。

 

前回の葬儀ブログで葬儀の形式を紹介しましたが、今回は実際に私が選んだ葬儀形式についてお伝えします。

 

葬儀には、火葬式、家族葬、一般葬、一日葬など様々な形式がありますが、私が選択した葬儀は一般葬でした。

 

 

 

1.私を取り巻く環境について

●実家に両親が夫婦で生活していた

●実家は都市部ではなく、いわゆるど田舎といわれる地域

●ど田舎のため、地域のコミニティが多少あった

●親戚はいるが、そんなに目立った親戚づきあいはしていない

●父は67歳、仕事は10年前に退職している

●私と弟が息子ということになるが、2人とも他県で生活していた

菩提寺は地元にあり、お墓もある

●ど田舎ではあるが、都市部で主流な家族葬が増えてきていた

 

2.初めは家族葬にしたいと思った

いざ葬儀の事を考えると、親戚ともそれほど顔を合わせることもなく、いとこといってもいまいち顔も覚えていないレベルでした。もちろん親戚のおじさんやおばさんもいまいち覚えていない状況でした。

以前私のおじいさんが亡くなった時に、相続に関して若干もめたことも親戚と疎遠になった原因のひつとではないかと思います。

家族葬にしてゆっくり見送ることがよいと初めは計画していました。

 

参列人数予測はこんな感じです。

・母 (1人)

・私、妻、息子二人 (4人)

・次男夫婦 (2人)

・父方親戚 (5人程度)

・母方親戚 (5人程度)

合計すると17名になります。

 

家族葬として執り行うにはちょうど良い人数になります。

金銭的には葬儀会社に支払う金額は100万円、お寺さんに支払う金額は30万円と予想して130万円を生命保険もあてにしながら支払えば問題ないという計画でした。

 

3.家族葬ではなく一般葬にした理由

一番大きな理由は、地域のコミニティでした。

過疎化したど田舎の地域ですが、人が亡くなれば「お香典」のやり取りがある地域になります。家族葬にして家族・親族だけで行えば後日お知らせをすることになりますが、地域柄「お香典」を自宅に持ってくることになります。
私も弟も実家では暮らしておらず、母一人で地域の方の対応をしたり、お香典返しを準備したり、遠方の方に郵送したりするのは厳しいと判断したことによるものでした。

 

また地域の女性の方が、亡き方に御詠歌を詠う風習がありました。新聞に訃報掲載をして広くお知らせすることにしました。

 

また父は67歳と比較的若くして亡くなったため、生前お世話になった方が聞きつけて弔問に訪れる可能性もありますので、一般葬という形にした方が良いと判断しました。

 

金銭的な部分も前半に触れましたが、「お香典」は遺族となる個人が金銭を受け取った場合、常識内の金額であれば全て不課税となります。

金銭的な部分をお互い補う意味で「お香典」があるわけですから、コミニティが残っている地域や、生前繋がりが深い方が多い場合などには、一般葬を執り行ったほうが、実質の金銭的負担が少なくなる場合が多いし、後から個別対応をしなくても良いことに繋がります。

 

私の場合参列は通夜・葬儀を通して参列150名、お香典は250件から頂きました。
費用的な部分にいてもだいぶ助けて頂きました。

 

故人の希望やご家族の意向、周りの状況、金銭的な部分を考慮してどのような葬儀形式が良いのか、事前に決めておくことをお勧めします。

 

4.家族葬と一般葬のメリット・デメリット

それではまとめとして家族葬・一般葬のメリット、デメリットについてまとめましたので、参考までに。

 

家族葬

家族葬のメリット】

・親しい方のみが集まるので、参列者対応の負担が軽減できる

・お知らせを複数の方にしなくて良い

・慌ただしくないため、ゆっくりとお別れが出来る

・費用を抑えることが出来る (但し香典による収入も減ります)

 

家族葬のデメリット】

・参列者の選別が難しい (どこまで呼んだらいいの?)

・葬儀後の対応が多い

・限定する為、呼ばなかった方から苦情を言われる場合もある

 

一般葬

【一般葬のメリット】

・葬儀後に慌ただしく個別対応することが少ない

・多くの方にお見送りをして頂ける

・香典返し等の費用は掛かるが、収入もある

・親戚や周りの方の理解が得られやすい (体調・休暇や経済的部分など)

 

【一般葬のデメリット】

・当日、参列者対応・御挨拶等慌ただしくなってしまう

・ゆっくりとお別れという感覚にならない場合もある

・お知らせをするのに親戚や知人の詳細を調べておく必要がある

 

家族葬と一般葬は相反する部分も多くありますので、どちらを選択するか慎重に検討したほうが良いと思います。

 

以上!それでは。

 

 

 

 

葬儀ブログ第2回 どんな葬儀を行えばいいの?


こんにちは。40代前半のサラリーマンです。
「長男だから!」ということで葬儀の中心になった私の体験談をお伝えします。

 

父が余命宣告を受けてから、「もう少ししか話が出来ないんだ」、「もう顔を見ることが出来ないだなぁ」という悲しみもありましたが、時は待ってくれないもので葬儀の準備をすることにしました。

 

葬儀を行う為にはどんな葬儀にするのか決める必要があります。何人ぐらいの規模で行うか決めないと、葬儀式場が決定できないからです。

また葬儀料金を算出するために必要になります。

 

私の実家は田舎で、世間体もあるので一般葬にするべきと思っていました。

結果一般葬という形にしましたが、様々な葬儀の形態があってどのような葬儀をおこなえば良いのか正直悩みました。

 

葬儀の形式について今回はお伝えしたいと思います。

 

 

1,火葬式とは

人数の目安;10名くらいまで

通夜や葬儀(告別式)をおこなわず、火葬のみを行う葬儀を「火葬式」と言います。基本的に家族・親族のみで行うケースが多く、一般の方の参列はありません。

 

【火葬式の流れ】

①病院からの搬送 (自宅で亡くなった場合は必要ありません)

②自宅もしくは葬祭会館での安置

③出棺

④火葬、収骨

 

亡くなってから2日間で行うのが一般的です。

但し家族の意向や火葬場の事情によって日程が変わってきます。亡くなってから24時間以内に火葬を行うことは出来ませんので、最短でも2日間ということになります。

 

極力費用を抑えたい、短期間で葬儀を終えたいという方が選択するケースが多くなっています。また日を改めて儀式をする場合に執り行う場合もあります。

 

2.家族葬とは

人数の目安:5名~30名ぐらい

家族葬は、ご家族や親しい方のみで執り行われる葬儀です。
参列者の範囲を限定するため、葬儀の人数は少なくなるケースが多いようです。家族葬とい名称から家族のみで葬儀を執り行うように誤解されがちですが、実際には家族・親族のみで行っている場合が多いと思います。

 

ただし家族葬という明確な定義や決まりはなく、「一般葬とどこが違うの?」、「どこからが一般葬なの?」という疑問を持つかもしれません。

参列者を限定しても、一般の方や会社の方が弔問に来てしまう場合もありますので、あくまでも葬儀会社の料金設定にある「葬儀セット料金」の人数の参考にした方が良いかもしれません。

 

一日目に通夜・二日目に葬儀(告別式)をおこなうことが多く、葬儀の基本的な流れは一般葬と同じです。

 

家族葬の流れ】

①病院からの搬送 (自宅で亡くなった場合は必要ありません)

②自宅もしくは葬祭会館での安置

③通夜

④葬儀・法要

⑤火葬、収骨

※④、⑤は地域性や諸事情によって順番が変更になる場合があります。

 

最近はコロナウィルス感染症対策として行う方が多くなっています。
また近隣や町内の方との関係があまりないという方にはお勧めの葬儀と言えるでしょう。

 

3.一般葬とは

人数の目安;50名~200名ぐらい

一般葬とは身内だけでなく、故人に関係した方、遺族の関係者、近隣の方などにお知らせをして参列いただく葬儀です。社会的な人間関係を重視したい方や、付き合いが多い方などに向いている葬儀になります。いわゆる昔からある従来的の葬儀スタイルになります。

 

一般葬を行う場合は、葬儀を取り仕切る司式者(ししきしゃ)や葬儀に詳しい親戚、近隣の方などに詳しく形式についてリサーチしたほうが良いでしょう。ある程度の人数が来ることになるので、お香典返しの相場や流れについても葬儀会社に相談して準備をすることをお勧めします。

 

【一般葬の流れ】

①病院からの搬送 (自宅で亡くなった場合は必要ありません)

②自宅もしくは葬祭会館での安置

③通夜

④葬儀・法要

⑤火葬、収骨

※④、⑤は地域性や諸事情によって順番が変更になる場合があります。

 

家族葬と行う儀式は同じため、流れは同じになります。但しお知らせすることも考えると、なるべく余裕を持った日程の設定が望ましいでしょう。

 

最近はコロナウィルス感染症対策として、通夜・葬儀のの前後に一般の方が参列する「一般弔問」を設けるケースが増えています。「一般弔問」は参列する方の時間的制約を解消する意味でも行う方が多く合理的なため、コロナが終息してもスタイルとしては残っていくものと思われます。

 

4.一日葬とは

人数の目安;5名~200名ぐらい

一日葬とはその名の通り一日だけの葬儀です。

通夜を省略して葬儀(告別式)と火葬を一日でおこなうことをいいます。
家族葬のように参列する方を限定してもよいですし、一般葬のように広くお知らせしてもかまいません。

 

自分や親戚が遠方に住んでいたり、時間的制約がありなるべく早めに儀式を執り行いたい方などにお勧めの葬儀スタイルになります。

 

【一日の流れ】

①病院からの搬送 (自宅で亡くなった場合は必要ありません)

②自宅もしくは葬祭会館での安置

③葬儀・法要

④火葬、収骨

※③、④は地域性や諸事情によって順番が変更になる場合があります。

 

5.その他葬儀

今回取り上げた4つは葬儀をするうえで主だったものになります。

この他にも、会社を経営していれば社葬・合同葬、お別れ会形式での葬儀などがありますが、今回のブログでは触れないでおきます。

 

また宗教者を入れない無宗教葬などもありますが、基本的には1~4のいずれかに属することになりますので、参考にして頂ければと思います。

 

今回は葬儀の形式についてブログを書きました。

私は一般葬を選択しましたが、その理由について次回ブログを書きたいと思います。

 

以上!それでは。